更新がしばらく止まっていてすみません。平行して複数のものを調べているのですが、時間がかかるものばかりで新しい記事をアップできずにいました。
また、昨年から昭和と平成のオカルトを考察する本に寄稿するため、そちらに時間も取られていました。
今回はその本がようやく出版されることになりましたので、そのお知らせです。6月29日(Amazonのみ。そのほかは7月2日)に、昭和と平成という約100年の間に起きた日本のオカルトを振り返り、考察する内容の本『昭和・平成オカルト研究読本』が出版されます。
私の担当記事は、スプーン曲げブーム、心霊写真ブーム、六星占術ブーム、超能力捜査番組の検証、日本のオカルト番組の歴史、細木数子、江原啓之の人物伝、昭和・平成の日本オカルト年表の計8本です。
目次は以下のとおりです。興味をお持ちの方はぜひお読みください。サイトの新記事も出来次第、アップしていきます。
昭和・平成オカルト研究読本 目次
はじめに(ASIOS代表 本城達也)
第1章 後世に影響を与えたオカルトの源流
人々の願望を飲み込み、様々な素材を取り込んだ『竹内文書』(長山靖生)
日猶(にちゆ)同祖論の誕生と系譜(藤野七穂)
「日本ピラミッド」説の誕生と系譜(藤野七穂)
CBA事件を起こした宇宙友好協会(CBA)(羽仁礼)
何度もよみがえっては人を騙し続けるM資金詐欺(隈元浩彦)
第2章 昭和・平成のオカルトブームを振り返る
昭和・平成の代に現れたUMAたち(横山雅司)
超古代文明と失われた大陸ブーム(藤野七穂)
スプーン曲げブームと二人の重要人物(本城達也)
水子供養ブームを考える(ナカイサヤカ)
日本のノストラダムスブームを振り返る(山津寿丸)
心霊写真ブームと心霊写真本(本城達也)
盛り上がり、定着し、沈静化した昭和・平成のUFOブーム(羽仁礼)
なぜ六星占術の本は売れたのか?その理由と仕組みを考察する(本城達也)
第3章 昭和・平成のオカルト事件
大本事件―終末論を唱えた大本は徹底的に弾圧された(長山靖生)
「水からガソリン」と「日本的製鉄法」―戦前戦中の日本を騒がせた二大ニセ科学事件(山本弘)
天津教弾圧事件(原田実)
大災害発生を信じた集団と報じられ、騒動になったCBA事件(羽仁礼)
オカルトと科学が混在する悲劇、オウム真理教事件(藤倉善郎)
巨額宗教詐欺事件を起こした法の華三法行(藤倉善郎)
自己啓発セミナーが宗教化したライフスペース事件(藤倉善郎)
岐阜県富加町の町営住宅で起きたポルターガイスト事件(加門正一)
第4章 昭和・平成のオカルトを検証し、論じる
超能力捜査番組はなぜ続いたのか(本城達也)
白装束のキャラバン隊を組み、騒動を巻き起こしたパナウェーブ研究所(蒲田典弘)
オカルトとニセ科学―霊感商法や陰謀論と関係するものも(蒲田典弘)
オカルトと民俗学―その困難な関係性(廣田龍平)
幸福の科学の「霊言」はどこまで突っ走るのか(藤倉善郎)
テレビ、喫茶店、世界の終わり。日本のコンタクティー・ムーブメントと想像力(秋月朗芳)
第5章 昭和・平成のオカルトを彩ったテレビ番組、漫画・雑誌、出版社、オカルト研究会、人物伝
昭和・平成のオカルト番組(本城達也)
昭和・平成のオカルトを彩った漫画(新田五郎)
オカルトの本を多く出版する出版社(藤野七穂・有江富夫)
国教宣明団/有信堂高文社/霞ヶ関書房/二見書房/大陸書房/新人物往来社/たま出版/工作舎/八幡書店/角川春樹事務所/ヒカルランド
オカルトの本も出版している総合出版社(有江富夫)
新潮社/講談社/早川書房/KADOKAWA/学研プラス/徳間書店
昭和・平成のオカルト雑誌の歴史をたどる(長山靖生・中根ユウサク・藤野七穂)
『猟奇画報』/『猟奇』/『風俗草紙』/『別冊実話特報』/『世界の秘境シリーズ』/『奇談クラブ』/『不思議な雑誌』/『歴史読本』/『パイデイア』/『牧神』/『幻想と怪奇』/『ユリイカ』/『オカルト時代』/『地球ロマン』/『迷宮』/『GS たのしい知識』/『季刊 邪馬台国』/『コズモUFOと宇宙』/『トワイライトゾーン UFOと宇宙』/『ワンダーライフ』/『Az』/『ボーダーランド』/『ムー』
オカルト研究団体
心霊研究団体からオカルト現象全般を研究する団体まで(羽仁礼)
UFOを扱った代表的な研究団体(有江富夫)
昭和・平成オカルト人物伝(藤野七穂・長山靖生・有江富夫・塚田穂高・山津寿丸・原田実・幕張本郷猛・羽仁礼・本城達也)
酒井勝軍/竹内巨麿/楢崎皐月/平野威馬雄/岡田光玉/黒沼健/佐治芳彦/古田武彦/中岡俊哉/五島勉氏/宜保愛子/齋藤守弘/横尾忠則氏/康芳夫氏/細木数子氏/佐藤有文/高坂和導/秋山眞人氏/江原啓之氏/[インタビュー]井村宏次さんの思い出―横山茂雄氏に聞く
昭和・平成の日本オカルト年表(本城達也)