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この世には常識では理解しがたい、とても奇妙な現象が存在する。空から雨ではなく、カエルや魚、血、肉、コイン、鉄、亀などが降ってくるのだ。
こういった現象は、英語で「空からの落下」を意味する「FAlls FROm The SKIES」の略語として「FAFROTSKIES」(ファフロツキーズ)と呼ばれている。(※注)
【※注】 この現象を紹介しているサイトの中には、「FAFROTSKIES」と命名したのは超常現象研究のパイオニアであるチャールズ・フォートだと書いているところが多いが、それは誤り。
正しくは、未知動物学や超常現象の研究家でもあり、「オーパーツ」の命名者でもあるアイヴァン・サンダーソンが名付け親。
こういったファフロツキーズについての報告は、古くは紀元前の時代からあり、途中しばらく中断はするものの17世紀頃には復活し、以後は21世紀の今日まで連綿とその報告が続いている。
超常現象研究のパイオニアであるチャールズ・フォートは、この現象に大変興味を示し、多くの事例を収集した。今日この現象が奇現象ファンの間に広く知られるようになっているのは、ひとえに彼のおかげといえるだろう。
フォートは世界中からこういった怪雨現象の報告を集め、自らの著書『THE BOOK OF DAMNED』(「呪われし者の書」)や、後に続く著書の中で数多く紹介している。
降ってくるのは冒頭で紹介したもの以外にも、キャンディ、髪、幼虫、氷塊、ナマズ、ワニなど、様々だ。
フォートはこれらの現象が起きる原因として、ある物体がある場所へ瞬間的に移動するという概念を考え出し、「テレポーテーション」(teleportation)と命名した。
そして、このテレポーテーションによって移動した物体は、一時「超サルガッソー海」(Super-Sargasso Sea)という大気圏の上層部にある特殊な空間に蓄えられ、時々、怪雨として降ってくると考えた。
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フォートの仮説以外では、この怪雨現象を合理的に説明するものとしては「竜巻説」や「つむじ風説」、さらには「鳥の食べこぼし説」、「大量発生説」などがある。これらの説は実際いくつかの事例と合致する。
たとえば「竜巻説」だと、1875年3月、インドのブラーマプトラ川流域を竜巻が通過した後には、高い木の上に牛が引っかかっていた。1913年11月にはオーストラリアのニューサウスウェールズ州キリンディで竜巻から魚が降ってきた。
1918年8月にも、イギリスのサンダーランドにあるヘンドン地区で、長さ7.5センチほどの玉筋魚(いかなご)が竜巻に巻き上げられて降ってきた。
また1921年6月には、アメリカのルイジアナ州で竜巻から魚が降った。
次に「つむじ風説」。この説に合致する例としては、イギリス・マージーサイド州のニュートン・ル・ウィロウズの住宅街で起きたものがある。
目撃者のアーニー・シングルトンによれば、住宅街の中にあった池の近くを二人の子どもと通りかかった際、突然、吹きつけるような強風が吹いたという。
風は大変に強く、アーニー自身も飛ばされそうになったが、ふと彼が近くにあった池に目をやると、黒い水が螺旋状に昇っていき、池の水を大量に巻き上げている様子が目に入った。
そして、しばらくして風が収まると、あたりには魚が落ちていたという。さらに池から巻き上げられた水と魚は、2キロ離れた運動場に降っていたことが後に判明した。
これなどは魚が降ってきた運動場で、つむじ風が観測されていないため、アーニーが2キロ離れた地点で魚が巻き上げられるところを目撃していなければ未解明となっていただろう。
次に「鳥の食べこぼし説」。降ってきたものが、鳥の餌になるもので数が少なければ、鳥が上空で落としてしまったものである可能性が考えられる。
最後は「大量発生説」。これはカエルのファフロツキーズの説明として有効だ。
長年、世界中を飛び回り、カエルの研究を続けているイギリス、ケント大学のリチャード・グリフィス博士によると、一般によく見かけるヨーロッパ・ヒキガエルなどは非常に繁殖力が強く、短期間で莫大な数に増えることがあるという。
気候の変化で繁殖したカエルが、集団(多いときは1万5000匹にもなる)で水場を離れ、人間に目撃されるようなところに突然現れれば、事情を知らない人なら空から降ってきたと錯覚してもおかしくない。
実際、カエルの目撃例の中には、空から落下してきたところを目撃していない場合がけっこうあり、このような場合は、カエルの出所を空に求めるのではなく、より可能性の高い水場などに求めるほうが合理的だろう。
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しかし、これらの合理的な説明にも弱点はある。
降ってきた生物が、落下地域から何十キロ(場合によっては数百、数千キロ)も遠く離れた場所にしか生息していなかったり、カエル以外の生物が大量に降ってくる、あるいは特定の場所に限定して何度も降ってくる、などの事例は合理的に説明するのが困難なものだ。
もちろん、「嘘」や「デッチ上げ」説をとれば、表向きは説明しているようにも見せることができるかもしれない。しかし、それを支持する証拠や疑わしい点がない状況で、何でもかんでも「嘘」や「デッチ上げ」で片付けてしまっては否定派と同じになってしまう。懐疑論者ならばそういったことは避けたい。
以下では、私が調べた中から選りすぐりの40の未解明事例を各種類別にまとめてある。これらのファフロツキーズの原因は不明だ。まさに「不思議」としかいいようがない。もしかしたら将来、誰かが謎を解明するかもしれないが、永遠に謎のままかもしれない。
それでも謎を解くために調査・推理するもよし、ふるい分けから残った不思議に浸るでもよし。みんなそれぞれに、この不思議な未解明超常現象を楽しんでもらえたら幸いである。
【追記】 後日、追加した事例には日付の前に★印をつけた。
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【魚介類】
1828年: アメリカのメリーランド州ケンブリッジで、ジョセフ・ミューズ氏が、数百匹もの魚が降ってきた怪現象を報告している。魚の体長は10センチから18センチほどだったという。
1830年: インドで腐りかけの魚が空から降ってきた。ちなみにこのときは、魚が鳥の群れのように落下してくるのが目撃されている。
1833年: インドのフッテプールでは、日干しになった魚が3000匹から4000匹も空から降ってきた。
1859年2月11日: イギリス・南ウェールズ地方のマウンテン・アッシュでは、最長で13センチほどの魚の雨が10分の間隔をあけて二度も大量に降ってきて、縦80ヤード(約73メートル)、横12ヤード(約11メートル)ほどの領域が魚で埋め尽くされてしまった。後の調査で、降ってきた魚はヒメハヤ (コイ科の魚)やトゲウオであることが判明した。
1861年2月: 『La Science Pour Tous』誌によれば、シンガポールで激しい嵐が数日続いたあと、220平方キロメートルの土地一帯がナマズで埋め尽くされたという。地元の住民によれば、ナマズは空から降ってきたらしい。
1879年: オーストラリア・ヴィクトリア州コランガマイト湖近郊のクレッシーでは、数千匹ものクリーク・ミノー(ヒメハヤの一種)が空から降ってきた。(『オーストラリア自然史』1972年3月号に掲載されたオーストラリアの博物学者ギルバート・ホイットリーの報告)
一方、同じ年、アメリカ・カリフォルニア州サクラメントにあるオッド・フェローズ墓地では、ニシンの豪雨が降った。
1881年5月: イギリスの『Berrow's Worcester Journal』紙によれば、ウースター市のセントジョンズ地区で大量のタマキビ貝が降ってきて、一部は地中に深くめりこんだという。また、地元の子どもが拾った貝の中にはヤドカリが生きたまま入っていた。
1892年: 5月29日付けの『New York Sun』紙によれば、アメリカのアラバマ州では、ウナギがシャワーのように空から降ってきたという。
1918年8月: イギリスのサンダーランド周辺で、ミイラ化したウナギが10分間降り続いた。
1939年9月: グアム島で、ほとんどヨーローパにしか生息していないテンチ(コイ科の淡水魚)が雨のように降ってきた。
★1948年6月: イギリス、ハンプシャーのバートンにあるゴルフ場では、元アマ・ゴルフチャンピオンのイアン・プティ氏が夫人とゴルフをしていた際、空から数百匹の生きた魚が降ってくるのを目撃した。当時、空には雲ひとつなかった。
1989年: オーストラリア・クイーンズランド州イプスウィッチにあるハロルド・デゲン氏の自宅庭の芝生が、約800匹ものサーディン(小型のイワシ)で覆われた。魚は小雨の最中に空から降ってきた。
【カエル】
1922年: 9月5日付けの『Daily News』紙によれば、フランスのシャロン=シュル=マルヌ(現・シャロン=アン=シャンパーニュ)で、二日間にわたりヒキガエルが降り続けたという。
1944年8月: イギリスのミドランド地方にある村では、ジョン・ビットマンという人物がカエルの雨を目撃したと報告しているが、このカエルの雨が降ってきた村の名前は、この奇現象を暗示するかのように「ホップワズ」(飛び跳ね村)と呼ばれていた。
1954年6月12日: イギリスのバーミンガム市サトン・パークで、シルヴィア・マウディ夫人が小さな息子と娘を連れて雨宿りをしていると、何百匹ものカエルが空から降ってきた。カエルは往来の人々の傘に当たって跳ね返り、地面に落ちるとピョンピョンと跳び回ったので気味悪がられたという。
1969年: イギリスの著名な新聞コラムニストであるヴェロニカ・パプワースによれば、彼女が住んでいたイギリス・バッキンガムシャー州のペンという町で、カエルの雨に見舞われたという。
ヴェロニカは、このときの様子を『London Sunday Express』紙上で次のように報告している。
「いまもよく憶えているが、私たちが晩餐会に出かける直前、突然嵐になったのでドアや窓を開けると、カエルが降っていた。それは小さなカエルだった。何百何千というそれが跳んで入ってきて、床の上を埋め尽くし、いくら叩いても防ぎきれない。外に追い出すより早く、また跳ね戻ってきた。
というわけで、晩餐会にはすっかり遅れてしまったが、幸いやっと会場に着いたとき、私はだぶだぶズボンの中に証拠の品を二匹見つけたのである」
【ワニ】
1877年: 『New York Times』紙によれば、アメリカ・ノースカロライナ州のJ・L・スミス氏が所有する農園に、長さ30cmほどの小さなワニたちが降り注ぐ事件が発生したという。ワニたちは着地するも無傷で、その辺りを徘徊しはじめたらしい。
1893年: サウスカロライナ州チャールストンにあるウェントワースとアンソン通りの角では、ワニが一頭、空から落ちてきた。
【亀】
1894年5月11日: 1930年に発行された『Nature』誌によれば、ミシシッピ州ボヴィナで、15センチから20センチほどの氷塊に閉じ込められた亀(ゴーファー・タートル)が降ってきたという。
【虫】
1811年: ザクセン(1806年から1918年までドイツに存在した王国)に、幼虫が大量に空から降ってきた。
1858年5月: 『Annales de la Societe Entomologique de France』誌によると、フランスのモルターニュではカブトムシの幼虫が大量に降ってきたという。
【鳥】
1896年11月: アメリカのルイジアナ州バトンルージュで、死んだ鳥(野ガモ、ネコマネドリ、キツツキなど)が大量に晴天の空から降ってきた。
1933年: アメリカ・マサチューセッツ州ワーセスターでは氷漬けの鴨の群れが降った。
【血・肉・髪】
1869年8月1日: アメリカ・カリフォルニア州ロス・ニエトス郡区のJ.ハドソンの所有する農場で、3分間に渡って猛烈な血と肉、髪の毛の雨が降った。それらは8000平方メートルの土地を覆い尽くしたが、髪の毛の一部は6cmの長さであったという。またその日は晴天で雲はなかった。
1968年8月27日: ブラジルのカカパヴァとサンホゼカンポスにまたがる1kmのエリアでは、およそ5分間にわたって空から血と肉が降った。
【植物】
1977年3月13日: イギリスのブリストルで、榛(はしばみ)の実が空から降ってきた。この不思議な雨に遭遇したアルフレッド・オズボーン夫妻によれば、榛の実は推定で350個から400個はあったそうだが、現場の道路には、この実がなる木は一本もないばかりか、実がなるのは9月か10月頃だという。また空は雲がひとつあった程度で事実上晴れわたっており、嵐などが原因ではないという。
謎を解きたいと考えたオズボーン氏は木の実を数個とっておくと、友人に聞いてみた。しかし、「最初の反応は、お前、頭がイカれたのと違うか」だった。
ところが、この友人も3分ほど後で、夫妻が奇現象に遭遇した現場を通りかかった際、同じように榛の実の雨を体験したという。
オズボーン氏は語る。
「とうてい不可能だね。実際の話。あれがどうやってどこから出てきたのか見当もつかない。ひょっとして竜巻にでも吸い上げられたのかとも思ったけど、 3月に榛の実を吸い上げられる場所がわからんね」
1979年2月12日: イギリスのサザンプトン郊外に住むローランド・ムーディ夫妻は、雪と強風が吹きすさぶこの日の朝9時半ごろ、自宅裏にある温室の中で苗木を植えていた。すると突然、奇妙な出来事が起きた。
ムーディ氏はそのときの様子を次のように語っている。
「ふと頭上のガラスの上で、シューッという音を耳にした。それほど気にもとめなかったが、4、50分経ってから、また同じ音がしたので見上げてみると、頭上のガラスが一面、何かに覆われていた。あとでわかったことだが、なんと芥子菜(からしな)の種子だったんだ。でも一番奇妙だったのは、その種子がゼリーにくるまっていたことだ。ほんとに指でつまみあげると、くっついてしまってなかなか取れないんだ。
このあともその日うちに五、六回、同じことが起こった。そのたびに芥子菜の種子がどんどん降ってきて、とうとう庭中に積もってしまった。足についたやつを家の中で踏み潰すと、まぎれもなく芥子菜の匂いがプンとするのだから、まったくもって不思議だったよ」
ムーディ氏によれば、翌日も奇妙な落下物は降ってきたという。この日は大豆とトウモロコシ、そしてインゲン豆。このときは隣に住むゲール夫妻も目撃しており、庭先に出てみると、空豆の雨がひと塊になって降ってきたので驚いたという。
また、ムーディ氏の家のもう一方の隣に住むストックリー夫人も、この時の出来事を覚えている。
「玄関のドアを開けるたびに、空豆がどさどさ降ってきたわ。私たちは文字どおり空豆に降りこめられたわけね。廊下にも入ってくるし、台所にも飛び込んできたの。10ヤード(約9メートル)は離れていたと思うけど、すごい速さで飛んできたのよ」
実に奇妙な話だが、この話をさらに奇妙にするのが、これらの落下物が降りそそいだのは、ムーディ家と、その両隣にあるゲール家、ストックリー家の3軒だけだったという点だ。
当惑した3軒の住人たちは種子や豆を集めはじめ、その量は計25回の降雨で約4.5キロにもなったという。そして、みんな倹約家で庭いじりが好きだから、それらを自分たちの家の庭に植えてみたそうだ。
すると、大豆も、豌豆も、芥子菜も、みんなちゃんと生えてきたという。ちなみにストックリー夫人はこの天から授かった作物の一部を冷凍庫で保存して、奇現象の証拠としている。
年月日不明: イギリスのランカシャー州アクリントンにあるヘイソンホワイト夫妻の家では、深夜にリンゴが降った。夫のデレク氏によれば、リンゴは「ボンッ、ボンッ」という音を屋根に響かせながら2時間ほど降り続けたという。
翌朝になって被害を確かめるため庭に出た際には、足首まで埋もれるほど大量のリンゴで埋め尽くされているのを目撃。隣の家の庭にも2、3個落ちていたが、ほとんどは夫妻の家にのみ落ちていたという。
そのときの光景は、向かいの家に住むジョアン・コークも目撃していた。
彼女は深夜に、ヘイソンホワイト夫妻の家のほうから奇妙な音がするのを1時間半ほど聞いており、翌朝、真相を確かめるために外を見た際には、夫妻の庭に大量のリンゴが落ちているのを目撃した。
ジョアンは次のように語る。
「びっくりしたわ。リンゴよ。アドリエンヌの庭にだけ大量のリンゴが落ちていたの。リンゴの種類はいろいろあったわ。埋まっているものもあった。あんな光景は見たことがないわね」
後の調査によると近くにリンゴの木はなく、収穫期でもなかった。雨は降っていなかったし、無風。事件が起きた時間の上空の飛行記録もなかった。
【金属】
紀元前54年: 南イタリアのルカニアで、スポンジに似た形の鉄の雨が降った。
1953年: アメリカのコネチカット州ニューヘブンでは、銅の欠片が雨のように降りそそいだ。
★2005年7月: アメリカのテキサス州では、ボールベアリングのような金属球が空から降ってきた。
この金属球の落下を目撃したペニー氏によれば、落ちたのは彼の職場の隣にある駐車場で、1センチほどの深さでアスファルトにめり込んでいたという。驚いたペニー氏は空をすぐに見上げたが飛行機などは飛んでおらず、付近には 電線や木などもなかったという。
ちなみに、この金属球を拾い上げてみたところ、かなりの熱を持っていたそうだ。
【お金】
1968年: イギリス南東部にあるラムズゲート市では、空から、4、50枚のコインが降ってきた。
1981年5月28日: イギリスのレディッシュにある聖エリザベス教会の庭では、ペニー銅貨が1kg以上、敷地内のいたるところに落ちていた。目撃した少女によるとコインは空から降ってきたという。
★1995年2月21日: イギリス、オックスフォードシャー州キドリントンでは大量の10ポンド紙幣が空から降ってきた。目撃者は警察官。
★1995年3月24日: アメリカ、マサチューセッツ州イースト・ボストンにあるマクレラン・ハイウェイでは、走行中の複数のドライバーたちが緑色の雲のようなものが落下してくるのを目撃。よく見ると、それは一塊になった紙幣だった。警官が回収して紙幣がどれくらいあるか計算したところ、7000ドル以上あったという。
ちなみに警察は事件後、空から降ってきた大金を保管していたが、落とし主からの連絡はなかった。
【氷塊】
1800年頃: インドのセリンガパタムで、象ほどの大きさがある巨大な氷が降った。 あまりのデカさのため、いかにもホラ話っぽいが、出典は『Annual Report of the British Association for the Advancement of Science』(イギリス科学振興協会年次報告書)に特記された事件。
★1976年3月7日: アメリカ・ヴァージニア州ティンバービルにあるウィルバート・カラーズ氏の家では、夜にバスケットボールほどの大きさの氷塊が屋根を突き破って空から降ってきた。
地元のカール・ホッティンガー警部が、コロラド州にあるチャールズ・ナイト博士の大気研究所国際センターに分析を依頼したところ、落下してきた氷塊は、自然に降ってくることがある雹(ひょう)とは内部構造が明らかに違うことが判明した。
また飛行機から落ちてきたのではないかという意見もあったが、当日の夜には上空を飛んでいた飛行機はなく、氷塊の内部から砂利も見つかっていることから、その可能性はないと考えられている。
★1996年3月: イギリス・シェフィールド近郊のエクシレスフィールドでは、重さ2sの見事な「しずく」の形をした氷塊が降ってきた。
【その他】
1857年9月: アメリカ・カリフォルニア州にあるカウンティー湖では、キャンディのような砂糖の結晶が空から降ってきた。
1950年9月26日: アメリカ・ペンシルバニア州のフィラデルフィア警察に勤務するジョン・コリンズとジョー・キーナンは、パトロール中に奇妙な物体が落ちているのを発見した。
二人は調査のために懐中電灯で物体を照らすと、紫色をしたゼリー状の物体に見えた。直径は180センチほどで、厚さは30センチほど。
よく見ると、まるで生きているかのように脈動していたという。二人はすぐに無線連絡で応援を要請し、ジョー・クック巡査部長とジェイムズ・クーパー巡査と合流。
クックは謎の物体を拾い上げてみることを提案し、コリンズが実際に拾ってみた。ところが謎の物体は彼の手の上でバラバラに壊れてしまった。断片は彼の皮膚にネバネバと付着したが、すぐに滑り始め、無臭の小片を残して消えてしまったという。
【参考資料】
- 『THE BOOK OF DAMNED』 Charles Fort (Cosimo)
- 『LO!』 Charles Fort (Cosimo)
- 『ForteanTimes』 (November 2005)
- 『The Charles Fort Files』 - TFTF :The Charles Fort Files -
- 『MYSTERIOUS FALLS FROM THE SKY!』 - Ghosts of the Prairie -
- 『Weird. Weird Rain』 - About.com : Paranormal Phenomena -
- 『プリニウスの博物誌T』 プリニウス (雄山閣出版)
- 『ボーダーランド』 マイク・ダッシュ (角川春樹事務所)
- 『アーサー・C・クラークのミステリーワールド』サイモン・ウェルフェア/J・フェアリー (角川書店)
- 『アーサー・C・クラークのミステリーワールド』 (ミステリチャンネル)
- 『THE ミステリーサークル』 アーサー・C・クラーク (パック・イン・ビデオ)
- 『怪奇現象博物館―フェノメナ』 J・ミッチェル / R・リカード (北宋社)
- 『超常現象の謎に挑む』 コリン・ウィルソン (教育社)
- 『世界奇現象大百科』 (学研)
- 『世界奇現象ファイル』 並木伸一郎 (学研)
- 『世界怪奇事件ファイル』並木伸一郎 (学研)
- 『超常現象大事典』 羽仁礼 (成甲書房)
- 『超常現象の事典』 リン・ピクネット (青土社)
- 『世界の謎と不思議百科』 ジョン&アン・スペンサー (扶桑社)
