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このページでは、心霊現象のジャンルに関連した用語(テクニック、人物を含む。英語の人物名の場合は読み方どおりファーストネームから)を解説していきたい。
現在書かれていないものについても、今後、随時追加する予定。
宇宙に存在する全ての存在の過去から未来までの記録がされているというデータバンク的な概念。(もちろん実在は確認されていない)
眠れる預言者エドガー・ケイシーや、ドイツの神秘家ルドルフ・シュタイナーなどは、このアカシック・レコードにアクセスすることが可能だったと信じられている。
アーサー・コナン・ドイル (Arthur Conan Doyle)
イギリスの小説家。名探偵シャーロック・ホームズの生みの親。心霊主義者としても有名で、その熱心な伝道活動から「心霊主義の聖パウロ」とも呼ばれた。しかし名探偵の生みの親のわりに、心霊現象に関しては軽信・妄信の度合いがひどく、かなり懐疑精神の欠如した人物でもあった。
ドイルと親交のあったハリー・フーディニによれば、1922年の5月に、幼稚園児でも演じることができる「親指の関節を手の指から取り外し、またくっつけたように見せる」マジックを同乗したタクシーの中で披露したところ、本気で信じてしまったという。(ドイルによると、さらにその場にいた夫人は「ほとんど失神しかけた」という)
こういったことから、フーディニはドイルについて、「マジックが人間の手管であることを全然教わったことがないのだから、彼を騙して信頼を勝ち取るなんて赤子の手をひねるように簡単なことだ」と書き残している。
イギリスの化学者、物理学者、心霊主義者。タリウムの発見や、真空放電管、放射線測定器などを発明し、1913年には王立協会の会長に就任した。SPRにも初期から参加し、1896年には会長に就任。
その科学者としての輝かしい実績と、スピリチュアリズムへの熱烈な支持と研究のため、心霊主義者からは権威付けとして名前をよく挙げられる。
しかし科学装置に頼りすぎたため、アメリカの霊媒アンナ・エヴァ・フェイの単純なトリックを見破れずに騙されたこともあり、科学者として有名だからといって、トリックを見破る能力が高いわけではない実例ともなっている。
霊媒の体内から出る物体。色は乳白色の場合が多い。
ギリシャ語で「外の」を意味する「ecto」と、「物質」を意味する
「plasma」を組み合わせた造語。1894年にフランスの生理学者と心霊研究家でもあったシャルル・リシェによって命名された。
霊的なものだと信じられているが、イカサマがバレた例では、ガーゼ、動物の肺、モスリン(羊毛製の織物)の切れ端、ゴム手袋、石鹸と卵とゼラチンの混合物など、様々なものが使われていた。
また隠し場所も巧妙で、口から飲み込んで胃の中に隠した霊媒もいれば、女性霊媒の場合は膣の中に隠していた者もいる。
写真は心霊研究家のハリー・プライスの秘書エセル・ビーナムが、トリックの実演として口からガーゼを吐き出したところ。
【写真引用元】
『X-ZONE No.39』(デアゴスティーニ) P.763
「American Society for Psychical Research」の略。日本語に訳すと「アメリカ心霊研究協会」。1885年に創設された。当初はイギリス心霊研究協会(SPR)のアメリカ支部だったが、1905年に独立。公式サイトはこちら。
「エスピーアール」と読む。「Society for Psychical Research」の略。
日本語に訳すと「心霊研究協会」。
1882年に、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの研究員だったヘンリー・シジウィック、フレデリック・マイヤーズ、エドマンド・ガーニーらによって創設された心霊現象を科学的に研究する組織。最盛期に比べると現在は会員数が激減しているが、この種の研究団体では世界で最も歴史と権威がある。
基本的には肯定派の立場のため、否定派からは「お人よしのカモの集まり」と揶揄されることもあった。しかし妄信することはせず、明らかなイカサマに対しては厳しく暴露することもあり、そのことからスピリチュアリストには「否定的すぎる」と非難されたこともある。公式サイトはこちら。
オーブ (Orb)
写真を撮った際、球状に写りこむ物体のこと。日本では「玉響」(たまゆら)とも呼ばれる。大半の正体は微小な点光源となったホコリ。詳しくはASIOSの公式サイト内にあるオーブの解説項目を参照してほしい。
相手に無意識のうちに自分を語らせ、情報を引き出したり、ショットガンニング、バーナム効果、マルティプル・アウトなどを利用して、相手の心が読めるように思わせるテクニックのこと。テクニック名のコールド(cold)には、「即座」「準備なしの」といった意味がある。
より詳しくは、当サイトの「コールド・リーディング」のページを参照してほしい。
大量の情報を事前に話し、その情報の中からわずかな当たりを狙うテクニックのこと。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」をそのまま用いたテクニックである。コールド・リーディングの一種。
同様のテクニックとして「レトロフィッティング」があり、一見似ているが違いもある。
主な違いとして、ショットガンニングは、その名のとおり「ショットガン」(散弾銃)のように大量の情報を事前に言っておく前提が含まれているが、「レトロフィッティング」(改装、改築)のほうは、大量かどうかは関係なく、事前に言っていた曖昧なキーワードを後から判明した事実に合わせてこじつけ、変更する(ここが改築の由来)ことに重点が置かれている。
人は死後も霊となって人格を維持しながら存在するという考え方。
フランスの心霊主義者アラン・カルデックによれば、「スピリチュアリズムは、霊の実在、顕現、教示を基盤とする教義である」と定義されている。日本では「心霊主義」と訳されることも多い。
誰にでも当てはまるような一般的な人物描写を、自分だけに当てはまるものだと思い込んでしまう現象のこと。別名「フォアラー効果」。コールド・リーディングの一種としても使われる。
興行師のフィニアス・テイラー・バーナムが、大人から子どもまで誰でも楽しめる演目を揃えたサーカスを率いていたことから、この名がついた。
バーナム効果を有効にするためには、人物描写を知らせる際に、「これは“あなたの”性格を表したものだ」と特定することが重要になる。
実際にこの効果を実験した映像はこちらとこちらで見ることが可能。
事前に調査した情報を使って、超常的な読心術を装うテクニックのこと。
コールド・リーディングのような即席の読心術よりもインパクトがある。より詳しくは当サイトの「ホット・リーディング」のページを参照してほしい。
解釈の余地を広げるために、どのようにも取れる曖昧さを備えた表現上の特徴のこと。ノストラダムスの予言詩や、自称霊能者が霊視の際によく言う、 「水のイメージが頭から離れない」「○という数字が見えます」という言葉などは、その典型例。
輪廻。生まれ変わりのこと。この種の話では、よく前世療法と称して逆行催眠(退行催眠)が用いられるが、実は催眠によって「記憶を思い出した」のではなく、「偽の記憶を植えつけれている可能性」があることには注意する必要がある。詳しくは当サイトの「Step2」のページを参照してほしい。
ちなみに、19世紀の霊媒ダニエル・ダングラス・ホームは、ある種のスピリチュアリストや心霊肯定派が生まれ変わりについて語る際に見られる虚栄心を、次のようにユーモアを交えて批判しているので紹介しておこう。
「ひとりのご婦人が前世において自分が皇帝や王の伴侶であったと信じることは、まあいいだろう。だが、半ダースあまりのご婦人方が、ひとり残らず同一の偉人の最愛の妻であったと確信し、そう言い張るようなことがしょっちゅう起こるのだ。
私自身についても、少なくとも12人のマリー・アントワネット、6、7人のメアリー・スチュアート、無数の聖王ルイやその他の王、20人ほどのアレクサンダー大王やカエサル等々にお目にかかる栄誉を得た。だが、ただのジョンには一人としてあったことがない!」
史上初めて心霊研究を本職とした研究家。ASPR事務局長。
SPRの初代会長だったヘンリー・シジウィックの誘いで同会に参加後、当時話題となっていた大霊媒のマダム・ブラヴァツキーを調査するため、インドに派遣された。
ホジソン自身は、まだ経験の浅い調査者だったが、天性の才能を発揮してブラヴァツキーのイカサマを徹底的に暴露。一躍、名を上げる。
その後も、当時、交霊会で流行中の自動石版書きのトリックを暴いたり、ヨーロッパで人気が高かった霊媒エウサピア・パラディーノを老獪な演技で引っ掛けるなど、トリックに精通した懐疑論者として生涯を通じ職業霊媒のイカサマを暴き続けた。
しかしアメリカの霊媒で、SPRからは「白いカラス」(唯一本物の可能性がある)と評されたレオノーラ・パイパー夫人については、10年に及ぶ調査の末、本物であるとの結論を出している。
1905年に50歳の若さで逝去。 晩年に肯定的な調査結果を出したとはいえ、その結果に至るまでの過程は極めて慎重だったことには注目する必要がある。また、生涯を通じてのデバンカーとしての実績は、後に続くハリー・フーディニやジェイムズ・ランディ、ジョー・ニッケルといった面々と比較しても、まったく引けをとらない。
霊との交信で仲介役となる人物のこと。英語では「Medium」(ミディアム)と呼ぶ。
1848年にフォックス姉妹が起こしたハイズビル事件以来、数多くの霊媒が出現した。その中でもダニエル・ダングラス・ホームなどは、「一度もトリックが暴かれたことがない霊媒」と言われ、よく引き合いに出されるが、実は1860年にフランスでトリックを暴かれており、このときは国外退去を命じられている。
また1857年に出版された、フランスの著名な心霊主義者アラン・カルデックの『霊媒の書』では、最終章に「ペテンとイカサマ」と題した章が設けられていたし、カミーユ・フラマリオンの研究本でも、「詐欺、トリック、まやかし、欺瞞、イカサマ、たぶらかし」と題された章が設けられていた。
こういった例からもわかるように、霊媒の多くは一度ならずトリックを暴かれたことがあり、「霊媒」の多くと「イカサマ」はスピリチュアリズムの勃興期から表裏一体だったことには注意が必要である。
