
このページでは、超能力のジャンルに関連した用語(テクニック、人物を含む。英語の人物名の場合は読み方どおりファーストネームから)を解説していきたい。現在書かれていないものについても、今後、随時追加する予定。
動物の超能力のことで、「Animal Psi」(アニマル・サイ)の略。クレバー・ハンスや
レディ・ワンダーなどが有名。
ESP
「Extrasensory Perception」の略。日本語に訳すと「超感覚的知覚」。1934年に、デューク大学のジョセフ・バンクス・ラインが用いた言葉で、通常の情報や論理的推測によらずに外界の情報を得る能力のこと。テレパシーや透視、予知など、認知型の超能力が含まれる。
ESPカード
ESPの実験に使用される特別デザインのカード。
デューク大学のカール・ゼナーがデザインしたもので、星、波、十字、四角、丸の5種類の模様が入っているものが一般的。
エスパー (ESPer)
ESPが使える者のことで、いわゆる「超能力者」のこと。
「超能力」現象全般を指す言葉で、一般に「超能力」と呼ばれているものの専門的な言い方。大きく分類すると、テレパシーや透視、予知などの認知型の「ESP」と、スプーン曲げや物体移動など、物理的な「PK」の二つに分けられる。
名称は、ギリシャ語の23番目のアルファベット「プシー」に由来。
サイコキネシス (Psychokinesis)
超能力によって物体に影響を与えることで、いわゆる「念力」。スプーン曲げや物体移動など、物理的な超能力が含まれる。サイコキネシス(Psychokinesis)という言葉はデューク大学のJ・B・ラインが命名したが(ラテン語で「精神(念・魂)力」などの意味)、「PK」と略されることも多い。
サイコメトリー (Psychometry)
物体などに触れることによって、それに関連する人物や出来事、由来などを読み取る能力のこと。1842年にアメリカの骨相学者ジョセフ・ローズ・ブキャナンが命名した。ちなみにこの能力があると称する者のことを「サイコメトリスト」(Psychometrist)、または「サイコメトラー」(Psychometrer)と呼ぶ。
一般には超能力によって金属製のスプーンを曲げること。自称超能力者のユリ・ゲラーが考案したと思われているが、元々はゲラーが母国のイスラエルで初めてスプーン曲げを披露した1969年の一年前、1968年に出版されたマジック雑誌で、ゲラーが演じた内容と見分けがつかないスプーン曲げのやり方が、すでに「マジック」として紹介されていたことが指摘されている。
自称超能力者はこのスプーン曲げを「超能力」だと主張しているが、一方で何度もイカサマを暴露されてきた。ちなみに金属製のスプーンというと、指だけでは硬くて簡単には曲げられないと思われているが、実はコツさえ掴めば曲げ方を教わらなくても簡単に曲げることも可能である。
現在では、自称超能力者とマジシャンが考案したスプーン曲げのやり方だけでも10種類以上あり、この他にもフォーク曲げやカギ曲げなどもある。こういったジャンルのマジックは総称として「Metal bending」(メタル・ベンディング/金属曲げ)と呼ばれ、マジシャンによるレクチャー・ノートやビデオ、DVDも数多く発売されている。
千里眼 (Clairvoyance)
超常的な力によって、遠く離れた場所の情報を得る能力のこと。また、その能力を持つと考えられている者。日本の千里眼では御船千鶴子が最も有名。
英語では「千里眼」も「透視」も同じ「Clairvoyance」(クレアボヤンス)と呼ばれ、透視と同じ意味で使われることも多い。
超能力を科学的に研究する学問。「超心理学」(Parapsychology/パラサイコロジー)という名称は、1889年にドイツの心理学者マックス・デソアール(もしくはフランスの哲学者エミール・ポワラック)によって考え出されたと言われている。しかし一般に広く使われるようになったのは1927年にアメリカで研究を開始したJ・B・ラインの影響である。
テレパシー (Telepathy)
超常的な力によって、人や他の生物の考え、精神状態を知る能力のこと。ESPの一種。1882年にイギリス心霊研究協会(SPR)の創設者の一人であるフレドリック・W・H・マイヤーズが命名した。日本語としては「精神感応」、「遠感」などと訳される。
透視 (Clairvoyance)
通常の手段によらず、外界の事件や状況を視覚的に認識する能力のこと。ESPの一種。日本語の「透視」として用いられる場合は、遮蔽物の中にあるものを読み取る能力として用いられることも多い。
小さな紙に文字や絵を描いて丸めた紙球(Pellet)を、そのまま広げることなく中に何が書いてあるか読み取る能力。超能力としての実験も行われているが、元々は、腕に血の文字を浮かび上がらせて霊界からのメッセージと称して人気を博したアメリカのイカサマ霊媒、チャールズ・フォスターが考案したイカサマ・テクニックである。
筋肉の微細な動きを読んで超常的な読心術を装うテクニック。日本では「読筋術」とも呼ばれるが、海外では「コンタクト・マインド・リーディング」(Contact Mind Reading)とも呼ばれる。
数あるリーディング・テクニックの中でも高度な部類に属するもので、通常は手首や腕などを握って行われるが、場合によっては直接相手の身体に触れず棒のような器具を握らせたりすることもある。より高度なものになると、相手に何も握らせず、術者も何も触れない状態でも相手の動きを読むこともできる。
アメリカのメンタリストであった(ビショップ)ワシントン・アービングや、インドネシアの自称予言者セルバイン・ボッケビンダーなどは、このテクニックを使った読心術を超能力と称して演じていた。
しかし一方でハンガリーの心理学者だったフランツ・ポルガーや、日本の名マジシャンとして名高い石田天海、アマチュア奇術研究家で法術の権威でもあった秋山命澄などは、しっかりとマジックとして演じていた。
マックス・メイビン (Max Maven)
アメリカの名マジシャンで、メンタル・マジックの第一人者。本名はフィル・ゴールドスタイン(Phil Goldstein)。マックス・メイビンはステージネーム。
独特の風貌と雰囲気を持ったマジシャンで、日本語も達者。来日の際には「マックス名人」と名乗ることが多い。その抜群のセンスから日本だけでなく、世界中のマジシャンから人気がある。
メンタルマジック (Mental Magic)
超能力風の演出をしたマジックの総称。近代メンタルマジックは、アメリカの名奇術師で、マジック誌『JINX』の名編集長でもあったセオドア・アネマンが完成させたといわれる。意図的にマジックであることを隠して演じれば、観客に超能力を使っているかのように思わせることができるため、昔からこの分野のマジックは自称超能力者が多用してきた。
別名「シュマイドラー効果」(Schmeidler Effect)。超能力を信じない者より、信じる者のほうが超能力に肯定的な結果を出すといわれている現象。1942年に、アメリカの心理学者ガートルード・シュマイドラーが、超能力を信じる者をヒツジ(羊)、信じていない者をヤギ(山羊)と命名したため、この呼び名がついた。
後に判明した事実に合わせて当たりをこじつけるテクニックのこと。レトロフィット(retrofit)には、「改造」「改装」などといった意味がある。
ロミオ・ロドリゲス・ジュニア (Romeo Rodriguez, Jr)
自称・相手の潜在意識を読み取る「サイキック・ダイバー」。
テレビに出演の際は、「超能力か? マジックか?」と宣伝されているが、彼が演じているのはメンタル・マジックである。
ワン・アヘッド・システム (One-Ahead System)
メンタルマジックの手順の中で用いられる原理のひとつで、もともとは秘かに封筒の中のメッセージを盗み見るために、(マジシャンではなく)イカサマ霊媒が編み出したテクニックだといわれている。
基本的な手順は、複数の客に紙片を渡して何かを書かせたあと、封筒に入れてしっかりと封をさせる。そして演者は封を開けることなく中の紙片に何が書かれているかを当てる、というもの。本来はサクラ(協力者)を使うことが多かったが、後にセオドア・アネマンの改良などにより、サクラを使わなくても演じられるようになった。
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